すずめ農園の生きものブログ

仙台市泉区の里山・泉ヶ岳で出会う生きもの。

私たちの食が世界を変える。

お年寄りのリハビリの仕事をしていると、

病気で苦しそうな、身体の不自由な人と、毎日関わることになります。

 

脳梗塞心筋梗塞で不随や麻痺になった人、

糖尿病で視力を失い、足を切断している人、

癌とその治療で身体が痛く重い人、

 

姉の美里は理学療法士で、そういう人を毎日見ていました。

 

明日は自分の家族かもしれない、明日は私かもしれない、

そういう健康への不安がつのっていきます。

 

テレビでも雑誌でも、いろいろな健康情報が多くて

病気への 不安をあおるものばかりですよね。

 

そんなとき知ったのが食べもののこと。

 

いま、多くの病院で行われていることは、根本治療ではないこと。

普通でない細胞や組織は、切り取る。

普通でない数値は、薬で揃える。

もちろんそれも必要。

 

でも、病気の本当の原因は?

切り取っただけ、数値をそろえただけ、

それだと身体の根本(血液や体質など)が変わってないので、

再発や、また違う病気として、身体に現れます。

 

病や症状は、身体の「お知らせ」だから。

本当の原因を改めない限り、あの手この手で知らせてきます。

 

本当の原因、それは多くの場合、食に関係があるということを私たちは知りました。

 

やっとこれ↓ の続きを書きますね。

命を食べて生きている。 - すずめ農園の生きものブログ

 

「医学の父」といわれるヒポクラテスは、こんな言葉を残しています。

 

「治療の前と後で、その人の食が変わらなければ、それは治したことにならない」

 

食が病気をつくっている。

 

いまの日本の現状をみてみると、

食品添加物と遺伝子組換え農産物を世界一使っていて、

病気とそれにかかるお金の不安を抱えていて、

医薬品を世界一使っている。

 

心と身体をすり減らして稼いで

お金と環境資源を消費して生活する

そんな悲しい循環が社会にあるように感じていました。

 

美里と美穂

私たちはとても単純な思考なので(笑

 

食をよりよく変えることで、

人が、世界が、変わると思ったんです。

 

例えば、農薬や肥料がなるべく使われずに育った農産物を選ぶこと

※選ぶ人が増えれば、そういう農産物を作る人も増えて、農薬・肥料による環境の汚染が減り、食べる人の身体の汚染(病気やアレルギーなど)も減るのかもしれません。

 

例えば、動物性食品を減らすこと

※健康と動物性食品(肉・卵・乳製品)の関係は諸説あるので割愛しますが、地球資源の問題でいえば、「世界の肉食を1割減らせば、世界の飢餓をなくすことができる」といわれるほど、穀物や水などの資源を肉生産のために消費しているそうです。他にも、日本に輸入されるエビの養殖のために、海外のマングローブがたくさん切られているっていうのも有名な話ですよね。私たちが食を少し変えることで、環境問題や飢餓問題が解決するのかもしれません。

 

例えば、加工商品を買うのではなく手作りすること

または安心できる作り手から買うこと

※身体に入る食品添加物人工甘味料などを減らすことができます。日本人は年間4㎏以上もの添加物を摂取していると言われていて、海外では規制され使用が禁止されているものも日本では使われているそうです。そしてなにより、手作りのものには、作り手の命や愛やエネルギーといわれるものが入っていると思うのです。

 

他にも、F1種ではなく固定種・在来種を育てたり、選んで買うことだったり。

※種の保存につながります。それだけでなく、自家採取することは、「人間と植物と土地」の関係を築く命の循環だと思っています。

 

なるべく国産を買うだけでも、フードマイレージ(食品の輸送にかかる燃料量)が低くなり、石油などのエネルギー消費を抑えることに繋がります。

 

世界で起こっているたくさんの問題

知ると胸が痛くなるようなこと

でも私にはなにもできないって思っていたこと

私たちの日々の「食」につながっていることがたくさんあるんだと知りました。

 

完璧じゃなくていいんです。

 

なるべく

できるだけ

少しでも

 

そういう気持ちが大事だと思うの。

 

それを私がやっただけでは

なにも変わらないかもしれないけど

 

ひとりひとり

たくさんの人が

なるべく、できるだけ、少しでも、を実践したら

 

地球の環境問題も、

エネルギーや資源の問題も、

絶滅していく生物種の問題も

貧困や飢餓の問題も、

 

そしてなにより自分自身の健康の問題や不安も、

 

すこしでもよりよい方向へ変わると信じています。

 

すずめ農園をはじめるときに2人で書いた絵馬(2012年塩釜神社

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いま思うと「環境保全」って言葉はちょっとちがう

 

もちろん、食に関わることだけが問題ではないし、 

そんな単純には解決しないかもしれないし、

 

そして私たちの活動は小さくて、

実践できていることもまだまだ少しで、

こんな大それたことを胸をはって言うのは、はずかしいのですが、

 

小さいながらも

「自然との調和と、世界の平和」を

願うような祈るような

生き方ができたらいいな。

 

はじめは環境のことや健康のことに

不安や罪悪感があって、

やらねば!って気持ちもあったような気がします。

 

いまは、

農の分野でも、食の分野でも、暮らしの分野でも

(分野とか分けるのもおかしいけど)

素晴らしい志で、高い理想をもって、素敵な情熱で
なにより楽しんで

活動をしているたくさんの人と知り合って

世界は、人は、どんどんよくなっていくんだろうっていう

希望しか見えないです◎

 

そんな希望を知るひとつの方法はこちらの季刊紙がおすすめ☆

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私たちは、すずめ農園をしていく中で

興味関心・視野がひろくなって

暮らしのことぜんぶ

自然出産や育児のこと

東洋医学をはじめとした代替療法なども学んでいるところです。

 

そして心のことも。

ほんとはここが一番大事。

自然栽培、マクロビ、仕事、なにをしているとか、

その人の表現のひとつ。一部分。

 

大事なのは、自分の心にちゃんと向き合えているか。

 

心に沿った表現ができているかどうか。

 

どんなに素晴らしい活動していても、心に悲しみや怒りや不安や苦しみなどを抱えていては、幸せといえないのかもしれなくて。

 

そういう自分の感情に気づいて解放していくことってとても大事。

心から幸せな人が増えることが一番の世界平和。

最近そんなことを思います。

 

話をもどすと;汗

 

医療、出産と育児、心、なにを学んでも、

食の大切さに繋がっていて、

その食べものの命を生む農の行為も、

食事に変化させる料理の行為も、神秘的で尊いと改めて思うのです。

 

あなたの食があなたを変える

私たちの食が世界を変える

いきものNo.10渋柿

渋柿(シブガキ)の万能選手っぷりがほんとにすごくて、

感激に打ち震えてます!笑

 

その渋柿の活用をいくつかお伝えしますね。

 

夏の終わりのまだ青い柿は、

つぶして発酵させて、柿渋(カキシブ)になります◎

 

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この柿渋、茶色に布を染めることができるんですけど、

(柿渋染めのバックとか小物とか、たまに売ってますよね。素敵なシブい茶色のやつ)

 

他にも和紙や木に塗って、防腐効果を発揮するというすぐれもの。

昔は家や家具に使われていたらしいです。

 

仕込んでから数年熟成させると色が濃くなるそうです。

今年はじめて仕込んだので、数年後、使うのが今から楽しみ♪

 

秋に、オレンジ色に熟したら、

皮をむいて、吊るして干して、干し柿に。

 

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  今年はベランダ干し

 

きっと世界一大きい丸ごとのドライフルーツなのではないでしょうか。

中身がとろとろの干し具合も、がっちり固いくらいの干し具合も、

どっちも好き♡

 

干しながら、1日1個つまんで食べて

日々の干し具合を楽しむのが、手作りの醍醐味です☆

 

あと、ヘタのところに焼酎をつけておくと「渋抜き」になって、

甘柿みたいに食べることができますよね。

※日本にはもともと渋柿の木しかなくて、甘柿の木は突然変異なのだそう。

 そういえば渋柿は地域ごとに在来種みたいなのあるけど、甘柿はあまりそういうの聞かない気がする。

 

そのままでは渋くて食べられない渋柿、

干すと、焼酎をつけると、なぜ甘くなるんだろう。

 

渋味の成分はタンニンなんですが、もっと正確にいうと水溶性タンニンなんです。

そして味覚を感じる舌の細胞・味蕾(みらい)は、水溶性(水に溶ける)物質を味として感じる器官なので、水に溶けない成分は、感じられないようにできています。

 

水分がほとんどないものでも唾液と混ぜあわされて、味蕾が味を感じる仕組みになっています。

 

渋柿の渋み・水溶性タンニンは、

干すことで、アルコールが作用することで、

不溶性(水に溶けない)タンニンに変身!

味蕾で渋みを感じられなくなるというわけなんです。

 

「渋抜き」というからには、渋みが揮発して抜けて消えてしまうようなイメージですが、干し柿の中にも、渋抜きした柿の中にも、じつはちゃんとタンニンが存在しているんですね。

 

存在しているけど

感じなくなるだけ、という不思議。

 

そういう成分変化を科学的にしらないずっと昔から、

暮らしのなかでやっているところが日本の文化のすごいとこ◎ 

 

 

干し柿をつくっていると、ぶよぶよに熟して、皮をむくのが大変なやつがたまにあります。そういうやつは、甕やビンに入れて発酵させて、柿酢をつくることができます。

 

これも今年はじめて仕込みました。

ちゃんと酸っぱい匂いになったけど、味はまだ酢になりきってない感じ。

もう少し熟成させてみようと思います。

お料理に使うのが楽しみです♪

 

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  ザルで濾したら濁りがすごい。さらしで濾さないとかなー

 

渋柿の活用のまとめ。

 

青いうちは柿渋に

熟したら干し柿

熟しすぎたら柿酢に

 

どんな状態でも使える!

染めや防腐剤に、食べものに、調味料に、なる!

 

優秀すぎるよー!!

 

 

いまの時代では、

色は化学染料で染めればいいし、

化学的な防腐剤で処理すればいいし、

保存食や調味料なんて作らなくても、いつでもなんでも買えちゃうし、

 

渋柿の能力があまり活かされていない

必要のない世の中。


でもね、自然に根ざして生きたいと願う人が増えています。

地球と暮らす、そういう意識をもったとき、

渋柿は、大切な暮らしのパートナーになるのだと思います◎

 

渋柿の才能を存分に発揮させてあげられる

そんな人間になりたいな

そんな暮らしをつくっていきたいな

と思うのでした。

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  昔は干し柿は藁に包んで保存していたそう。通気性がいいのでカビにくいみたい。

いきものNo.9 ユキムシ

妖精みたいでかわいいですよね!
ユキムシ♡

 

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うちでは、「ユキムシを3回見たら、雪が降るよ」と子供のとき教えられました。

 

今年は、ユキムシまだみてない10日前くらいに一度雪降っちゃいましたけど。

 

いま、うちの庭ではユキムシがいっぱい舞ってて、

ついつい捕まえたくなってしまいます♪

 

よく考えたら今の時期だけ登場するのが不思議ですよね。

冬前のほんの一時期だけ見かける。

それ以外はどこでどうやって生きているんだろう。

 

と思って、高校生のとき本で調べたことあります。

 

そしたら、

ユキムシの正体がアブラムシだとわかって驚きでした!

 

アブラムシ、野菜にびっしりたくさんくっついてて、やっかい者。

ユキムシ、見るとほっこりうれしくなる、冬を知らせる妖精。

 

同じ種類の生きものだったなんて。

 

ぜんぶのアブラムシがユキムシになるわけではなくて、

一部の種類(トドノネオオワタムシやリンゴワタムシなど)がユキムシになるそうです。

 

なぜユキムシという仮の姿になるかというと、

 

春夏秋を過ごした植物から、冬に卵を産む別の植物に移動するために

羽と綿が生える固体、それがユキムシ。


綿毛みたいなのは、蝋のような物質で、

土や水分から身を守り、

飛ぶときには浮力を増して漂えるようにする役割なのだそうです。


http://torendo.org/yukimushi-548

http://matometeok.com/matomewp/2088.html

↑わかりやすかったです。

ほかにもWikipediaNAVERまとめでもユキムシとりあげられてました。

 

アブラムシって、交尾しないでメス単独で子どもを産み、どんどん増えることができる(単為生殖)をすることで有名ですが、

 

冬前には、オスとメスになり、

交尾して(有性生殖)

遺伝子をミックスさせて、多様性のある子孫を残すんですね。

 

環境よいときに、バンバン増えて、

環境わるいときに、多様性で適応力アップ。

 

なんてよくできた子孫繁栄システム!

改めてすごい生きものアブラムシでした。

 


そんなたくましい生態をもつユキムシですが、

カラダはとても繊細で弱いので、「捕まえる」感じでガツガツいくより、

 

ふわふわ飛んでる行き先を手で通せんぼして、

自然にくっつく感じでキャッチするのがおすすめです◎


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キャッチ!

 

 

一瞬一瞬が新しい。

人の細胞は日々、いやいや一分一秒、いやいや一瞬一瞬で入れ替わっています。

 

一日平均して約5000億個もの細胞が死に、新しい細胞に置き換わっているといわれているのです。

一秒間には約500万個らしいです!
私たちの身体すごい!!

 

日々そんなに変わってないと思う自分の身体でも、こんなにめまぐるしく変化しているんですね☆

 

分裂して置き換わっていくスピードは身体の場所・細胞の種類によってちがいます。

 

赤血球の寿命は120日。

4か月かけてすべて入れ替わるということ。

 

皮膚の細胞はたったの28日ですべて入れ替わるといわれています。

 (心臓の筋肉細胞や脳の神経細胞細胞分裂しないため、一生その細胞のまま。なので細胞が死んでしまったら、減っていく一方。そういう細胞もあります。)

 

そうして毎日毎瞬ちょっとずつ更新して、

人は7年後には全身まるっと細胞が入れ替わっているのだそうです。

 

その新しい細胞は、血液から栄養と酸素をもらって分裂していきます。

 

その血液は、食べ物からつくられます。

 

血液が運ぶ栄養は、あなたが食べた食べものです。

運ぶ酸素は、あなたが吸った空気です。

 

空気は住む場所に関わるので、すぐに変えるのは難しいけれど、

口に入れるものは、自分で選択できます。

 

だから、食べもの大事!

 

幸せになりたい、よりよい自分になりたい、と願うなら

まず口に入れるものを少しでも変えてみて!と思うのです。

 

食が、あなたをつくっているから。

 

ゆっくりでも確実に、変化をもたらしますから。

 

身体のことだけでなく、精神的なことも、

食べものが影響しているとおもうんです。

 

健全な魂は、健全な肉体に宿りますから。

 

地球に生まれてきた私たちには、

食べものを食べて命をつないで存在している意味が、きっとあります。

 

この世界で地に足をつけて、自分の身体と心をクリアにすること。

 

そうすると、自然に、目に見えない世界というのは応援してくれるんだと思います。

 

食と同じように 

精神的なもの、意識の世界も、大事と思います。

 

マクロビや食養をやってみて、つらくて続けられなかった、

という人、けっこういるみたい。

 

そういう人は、心に無理をさせて、やってしまったのかもしれない。

 

食べたいと思うものを、無理にがまんしてしまったり、

正しいと思っている情報に、背いてしまって罪悪感を感じたり。

 

そういうときは、

自分を許して受け入れる、自分の心の声をちゃんときく、

そういう気持ちが必要なのかもしれません。

 
逆に、引き寄せや精神的・魂的なことだけにのめり込んでしまって、

それらを意識してもうまくいかないという人は、

 

食を通して、地球に根差し、身体が浄化されると、

感覚が研ぎ澄まされて、自然とうまくいくようになるのだと思います。

 

話がそれちゃったけど、

食べものを変えるときっといいことあるよ!です☆

 

そういえば、私は玄米食・マクロビをはじめてちょうど7年くらい。

(この文章のはじめに書いた情報的には、全身の細胞が入れ替わったくらいのタイミング)

 

この7年間、身体が浄化がされている反応が

ちょっとずつあったのですが、

去年と今年はとくに大デトックス祭りでした!

 

去年の秋~今年の冬には38度から熱が下がらなくて何度も寝込んだり、

はじめて結膜炎にもかかり、目やにで目が開けられないほどだったり、

頭皮がずっと脂でベトベトしていたり(肝臓がんを食で治した人の本には、デトックスで全身脂だらけになったと書いてありました)、

 

おもしろいくらいの排毒だったなーと思います◎

 

私のデトックス経験から 

まず何から食べものを変えるのがおすすめかというと、

ごはんです!お米です!

 

主食ですもの。

オーガニックというと野菜をイメージする人多いのですが、

主食のごはんを、玄米に。無農薬に。

これって効果でやすく無理がないと思うのです。

 

そして選ぶなら自然栽培のお米をぜひ。

農薬と肥料を使わずに、

自然の恵みと稲の生命力で実ったお米を主食にしてみてください。

 

ゆっくだけど確実に、身体と心に変化があると思います◎

 

それでね、

すずめ農園の自然栽培ササシグレ、販売はじまりました!

(やっと言えた!笑)

 

泉ヶ岳の自然と、応援してくれるたくさんの人の愛と、

すずめ農園の感謝の気持ちがつまったお米たちです。

どうぞよろしくお願いします☆

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ご興味ある方、連絡おまちしております。

chunchun.okomeumai@gmail.com

(ちゅんちゅん。おこめうまい@Gメール)

 

次回こそは、美里と美穂がすずめ農園をはじめる話の続き書きますね。

 

命を食べて生きている。

もはや、いきものブログのテーマからはずれていますが;汗

 

どうしてすずめ農園の活動をはじめたのか聞かれることも多いので、前回の「生まれ変わるとしたら。」の内容もそうですが、

自分のなかにあるものを、少しずつ文章にできたらいいなと思ってチャレンジしています!

 

きっかけは食の大切さを知ったこと。

 

といっても、きっかけがあった会社員時代まで特に病気などしていないし、むしろ人よりカラダは丈夫なほう!


いま思うと、丈夫というより、毒を出せない身体だったんだなぁと思います。


A型C型ダブルのインフルエンザウイルスにかかった彼と一緒にいてもうつらなかったり、居酒屋で友達とごはん食べて、みんながお腹こわしていても(たぶん食中毒)ひとりで大丈夫だったり、1年のうちに風邪をひくとか熱を出すとか、ほんと稀。

 

ただひとつ気になることは...べんぴ!

↑少しでもかわいい感じになるようにひらがなで書いてみましたが、

 

便秘です。

なぜ20代で食事を気にかけるようになったのか、きっかけになった体調不良を聞かれるのですが、とくになくって、唯一困っていたことといえば、便秘だったんです。笑



でもでも、けっこう深刻だったんですよ。

 

母もきっすいの便秘症だったせいか、

美里も私も、ものごころついたときから便秘がちでした。

(母親の腸内細菌叢が赤ちゃんに引き継がれると聞いたことがあります) 

 

会社勤めのときには、もう週に1-2回しか

大きいお便りがこないくらいの重度。

 

乳酸菌だ!っていってヨーグルト食べたり、

食物繊維だ!っていって野菜食べたり、

 

気にかけてはいたものの、それくらいの食事改善ではぜんぜんよくならなくて、

 

そのうちその状態が当たり前になっていて、

もうずっとこんな感じなんだろうなと思っていました。

 

そんな会社員ひとり暮らしのある日

美里から連絡がきます!

「世界一の美女になるダイエット」という本があるんだけど、読んでみて!
題名すごいけど、おもしろいから。


その本は、世界一の美女を決めるコンテスト・ミスユニバースの日本代表

の栄養コンサルタントをしていたエリカ・アンギャルさんが書いた本でした。

 

そして、こんなことが書かれていました。

 

美しくなるには「食」が大事!

最高のコスメはテーブルの上にあるわ。

世界の美女たちはみな玄米を食べている。

白砂糖はかわいい悪魔。

マーガリン、ショートニングの油は危ない。

残念だけど牛乳は日本人には合わないの。

 

などなどが、栄養学的視点や理論を交えて、

地に足をつけて説明されていたのです。

 

普通に食べていたものたちが身体を害しているということ、

普通に食べるものじゃないと思っていた玄米がカラダによいこと、

 

目からウロコというか、

そういう私の知らない食事が、世界トップの人たちには当たり前であることが驚きで、なのになぜ、いままで誰も明確に教えてくれなかったんだろう。

 

不思議でたまらなくなりました。

 

美容にはうとい方でしたが、

食事の常識がひっくりかえった感じで、ただただその内容にびっくり。

知ってしまったからには、やらなくては!

 

なにより玄米!

白米で食べるのが当たり前に育った私は、玄米で食べれるなんて知らなかったし、

うちは家が兼業の米農家なので、いつも送ってもらっているお米を

玄米のままもらって食べればいいだけ!

こんな簡単な健康法があったの?

サプリメントや肌につけるものにお金をかけなくても

美しさと健やかは、食で叶うの??

 

美里は玄米に変えて、便秘がよくなったと教えてくれ、

私もさっそく玄米食をはじめてみました。

 

そしたらほんとにちゃんとお通じがくるようになったんです!

もちろんすぐにってほどではではないですが、続けていくうちに、

3日に1回

2日に1回

ほぼ毎日

 

どんどんよくなっていきました。

二十数年も、悪化していく一方だったのに。

なにしてたんだ私...。

 

こんなに身近なお米で、

こんなに変われるなんて。

 

またしばらくすると美里から今度は

マクロビオティック」っておもしろいよ!

 

読んでみると、玄米を中心とした日本食がカラダにとてもよいこと

(エリカ・アンギャルさんのは、青汁やアーモンドやアボカドなど日本にはないものもおすすめしていたので、すこーし違います。あんまり違わないけど。)

 

◎食べ物と体質を陰陽理論でとらえる

 

身土不二(しんどふじ)

:カラダと土地は2つにならない=あなたが暮らす土地で育つ食べものが、あなたのカラダをつくる。その気候・風土に合ったカラダになる。

 

◎一物全体(いちぶつぜんたい)

:食べ物はひとつの命、なるべく皮も葉も丸ごと食べることでその本当の生命力をいただける。

 

そういう考え方を知りました。

 

食べ物を「命」としてみるということ

 食べたもので自分のカラダがつくられるということ

 

これらは、ちょっとやそっと本を読んだり情報を得たからといって

簡単に腑に落ちるものではないと思うんです。

 

「私たちは命を食べて生きている」

言葉にしちゃうと当たり前じゃん!ってなるんですけど、

本当に腑に落として、そうだ!と思えるのは簡単なことではないんです。

 

「知ってる」と「わかる」のちがい。

ちゃんと「わかる」に変わるには、行動や経験が、たぶん必要。

 

それに、頭で理解するものでもないように思います。 

 

食べものからのカラダの反応をみながら、

食べ物と自分の身体と向き合って、

時間をかけて、本当に本当にカラダとココロでわかること。

ひとつひとつを感じて、少しずつ確信を積み重ねることだと思うのです。

 

そうやって私たちは一歩一歩、食のことを学んでいきました。

 

マクロビの勉強をしていくうちにとっても驚いたことは、

病気が治った!という体験、事実があること。

高血圧、糖尿病、癌、アトピーやアレルギー、不妊症、などなど

あらゆる病気が治ったという報告があるのです。

 

病気って、病院で薬や手術で治すものだと思っていたので、

 

食で治る?すごい!ほんとに?

 

本で読んで学ぶほど、自分の常識がこわれてしまってびっくりで、

信じられないけど、食を変えて自分のカラダも変わっていくので、信じられるんです。

 

いまではフェイスブックひとつひらくと、こういう情報がたくさんでてくるのですが、当時5年以上前にはそこまでSNSが普及していなかったし、ネット上の情報も今より乏しかったようにおもいます。


マクロビや玄米菜食の講座、料理教室なども津軽にはなかったので、本を読んで知識も料理も独学で勉強していました。

 

ひろく浅く情報を集めてしまうと

ネット上にも、本にも、

そういう食に対するネガティブ情報はたくさんあるものだから、


実践するなかで不安になることもあって、

まわりからいろいろ言われることもあって、

 

自分の食に対する思いや考えにある程度の軸をもち、

人に伝えられるようになるまでは何年もかかりました。

 

会津にいる美里、仙台にいる母、青森にいる私、

3人がお互いに電話で連絡を取り合いながら、

この本がよかった!

このレシピがよかった!

この考え方って素敵だね!

 

それぞれが食事改善を実践し、それぞれの身体の変化をシェアしあい、

まさに自分たちの身体で人体実験をするように過ごしていました。

 

それがまた3人だから楽しかったんです♪

 

そうして、

母は10㎏ちかく体重が減り、

肩こり腰痛が減り、

カラダのだるさがなくなって身も心も軽やかになりました☆

 

美里は

うつ症状がなくなり、

飲んでいたぜんそくの薬がいらなくなり、

便秘が改善☆

 

私も

便秘ぐらいしか気になることないーなんて思っていましたが、

実は気にしないだけで小さな不調をかかえていて、それが普通だと思っていただけなんです。それらが少しずつ改善していきました。

 

お肌が綺麗になったり

口内炎にならなくなったり

虫歯になりにくくなったり

おりものが減ったり

経血が綺麗になったり 

なにより身体がちゃんと反応できるようになりました☆

 

はじめに言ったような毒を出せない鈍感な私の身体は、

素直に反応するようになって、

 

悪いものを食べたり、疲れがたまっていると、

ちゃんと体調が悪くなって教えてくれます。

外食をひかえて手作りしたものを食べていると、体調がよいし、

半断食をすると、ちゃんとデトックス症状がでます。

 

そんな素直なところに

はじめて自分のカラダがかわいいと思えました。照

 

私たちのはじまりのお話、つづく!

 

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すずめ農園の自然栽培ササシグレ11月に販売できそうです♪
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生まれ変わるとしたら。

生まれ変わるとしたら、なにがいいですか?

 

また人間がいい!

そう答えられる人って、ほんと素敵!

ちゃんと自分のこと好きでいる人だと思うんです。

 

私は、それがずっと言えなくて、

他のいきものに生まれたかったって思っていました。

 

ヒトは、いまの社会では、生きているだけで

まわりを汚してしまう、余分に命を奪ってしまう。

 

いま住んでる家を作るために

いま着ている服をつくるために

今日食べたお料理をつくるために

どれだけのいきものの居場所が奪われていて

どれだけのエネルギーがつかわれて

どれだけの人が苦労をして

どれだけのゴミが出たんだろう。

 

暮らしに必要なモノや食べ物

それらが栽培されて加工されてお店にならんで

私の手に入るまで、きっとたくさんの犠牲があった。

 

グローバルな世界で遠いところからモノやエネルギーがやってくる

自分の手で作りだしていないものがあまりに多くて

自分の目で見えないものがあまりに多くて

それがどうなっているのか

知れば知るほど罪悪感だったりします。

 

生きててごめんなさい

ヒトに生まれたこと。

 

そんな風に思えてしまって

そう思いたくはないのに。

 

鳥でも、カエルでも、虫でも、

 

彼らは、自然の中で、素直に生きて、

生態系の中では命の循環があって、

その一部でいられる。

 

それがとてもうらやましい生き方のように思えるんです。

素直でシンプルで調和がとれている。

 

すずめ農園をはじめた理由はたくさんあるんですけど

ひとつ「ごめんなさい」じゃない生き方がしたかったんだと思います。

 

なるべく食べ物を育てて

ときには野山の実や野草もいただいて

まわりの人に助けられながら

いろんなものを手作りする

 

そういうことをひとつひとつチャレンジしながら

暮らしていたら

モノ、ヒト、デキゴトへの

「ありがとう」がふえました。

 

ぜんぜん、まだまだ、

できていないことが多くて

はじまったばかり

 

それでも、

 

農薬も肥料もない中で育ってくれた稲をみて

育ってくれてありがとう

実ってくれてありがとう

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稲を見ているだけでも

生かされているありがたさを感じることができます。

 

自然の恵みと

やおよろづの神様といわれる目に見えない存在への

感謝の気持ちが生まれました。

 

私にとっての「ごめんなさい」じゃなく「ありがとう」の生き方

 

それはきっと新しく手さぐりで探すものでもなくて

ストイックな仙人生活みたいなものでもなくて

 

日本の里山の暮らし

そのものなんじゃないかなと思うんです。

 

自然に寄り添った循環を、人の手で作りだしていた。

 

自分の手で自然と関わり

人と人が助け合って生きていた。

 

そういう暮らしが楽しそうだから
そういう暮らしのモノや風景が美しそうだから

 

そういう感覚で、里山の知恵や心を現代に取り入れていけたらいいな。

はじめのネガティブな気持ちが原動力じゃなくてね。

 

そんなこんなで、道半ばですが、

 

稲も野菜も

麹も梅干しも

鳥も虫も

石も苔も

太陽も月も

 

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暮らしていて目に映り触れるものたちが

美しくて、かわいくて、愛おしくて

 

人間に生まれてきてよかったなぁと

いまやっと思います☆

いきものNo.8イナゴ

イナゴって、「稲子」なんだと思うんです!

語源とか調べてないので、わからないですけど、
キノコは「木の子」的な。

「稲の子」..いい響きですね♪
私も稲の子になりたい。

そういえば、宮城の民謡「米節」に

お米ひとつも粗末にゃならぬ
米は われらの親じゃもの~♪

という歌詞がありました!
ここの部分が好きで、ちょっとうるっときます。

お米を主食に生きている私にとって、
稲は親であり、私自身は稲の子なのかも。

食べるだけでなく、すずめ農園はじめてからは
自然栽培で、稲を育てさせてもらって
その関わりのなかでたくさんのことを学ばせてもらっています。

育ててもらって学びまでいただいて
まさに親!
ありがとうーー♡


今日は昆虫・イナゴのお話!

稲を育てていると、7月入ったあたりで
突然、イナゴの赤ちゃんを田んぼで見かけるようになります。

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この全身黄緑色でやや透き通っているのが
イナゴの赤ちゃん。

親の姿もすきなんですけど、
この赤ちゃん姿もかわいいです。

こんな小さいカラダながら
しっかり稲の葉と同化して
葉から葉へのジャンプも上手
水に落ちてもスイスイ泳いじゃう

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もう水田で生きるために
生まれてきたこのカラダ!って感じです。感心です。

で、突然田んぼに現れるイナゴの赤ちゃんはどこから来るんだろう?

赤ちゃんが現れるそのまえに、親の姿は田んぼにないんです。
さらに田植えまえには、当たり前ですが稲がないんです。

葉っぱいる昆虫って、卵を葉に産むイメージなので、
イナゴの登場は、なんだか突然で不思議!

そこで、いきもの大好き!詳しい!むかっち(向井)さんに聞きました◎

※むかっちさんは、すずめ農園のいきものイベントで、いきものの魅力をたくさん伝えてくれる素敵な先生です。

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イナゴの親は、秋・稲刈りの時期に田んぼの土に卵を産み落とすそうです。

なるほど!

それで冬には命を落としちゃうんですけど、

卵は、その後、土のなかで
つもる雪にも、田起こしや代かきにも耐え、
田植えが終わって、稲が育ってきたところで
土の中から赤ちゃんが誕生するのだそう!

よくできてる☆
田んぼのサイクルに、
ライフサイクルを完全に合わせてきてる!

卵、タフ!

長い稲作文化とともに進化してきたんですかね。

それで、一応、稲作的には、
稲の葉っぱを食べるので、害虫です。

ですが、いまイナゴが害になってるところなんてないんじゃないかと思います。

数が昔に比べてすっごく少なくなったんです。
私が子供のころは、田んぼに入ると、身体にバチバチあたってくるくらいのイナゴがいました。

いまはポツリポツリ、ときには探さないといけないくらいの数です。

だからイナゴの食害で、減収なんて、現代ではそうそう聞かないです。

きっと、稲の葉っぱに直接かける農薬
イモチやカメムシなどの防除の影響なんじゃないかなって思います。

葉っぱを食べるイナゴにとって、
葉っぱに農薬がかかってるのって
直接毒を盛られてるようなものですもんね。。

稲を食べて、脱皮を繰り返して
田んぼの中で少しずつ
稲とともに育つイナゴをみていると

ほんとに稲の子だなーと感じます。

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大昔のように、イナゴの大群でお米が不作になるような状況は困ってしまうけど、

「稲の子」たちが健やかに育つ田んぼであってほしいなと思います。