すずめ農園の生きものブログ

仙台市泉区の里山・泉ヶ岳で出会う生きもの。

いきものNo.9 ユキムシ

妖精みたいでかわいいですよね!
ユキムシ♡

 

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うちでは、「ユキムシを3回見たら、雪が降るよ」と子供のとき教えられました。

 

今年は、ユキムシまだみてない10日前くらいに一度雪降っちゃいましたけど。

 

いま、うちの庭ではユキムシがいっぱい舞ってて、

ついつい捕まえたくなってしまいます♪

 

よく考えたら今の時期だけ登場するのが不思議ですよね。

冬前のほんの一時期だけ見かける。

それ以外はどこでどうやって生きているんだろう。

 

と思って、高校生のとき本で調べたことあります。

 

そしたら、

ユキムシの正体がアブラムシだとわかって驚きでした!

 

アブラムシ、野菜にびっしりたくさんくっついてて、やっかい者。

ユキムシ、見るとほっこりうれしくなる、冬を知らせる妖精。

 

同じ種類の生きものだったなんて。

 

ぜんぶのアブラムシがユキムシになるわけではなくて、

一部の種類(トドノネオオワタムシやリンゴワタムシなど)がユキムシになるそうです。

 

なぜユキムシという仮の姿になるかというと、

 

春夏秋を過ごした植物から、冬に卵を産む別の植物に移動するために

羽と綿が生える固体、それがユキムシ。


綿毛みたいなのは、蝋のような物質で、

土や水分から身を守り、

飛ぶときには浮力を増して漂えるようにする役割なのだそうです。


http://torendo.org/yukimushi-548

http://matometeok.com/matomewp/2088.html

↑わかりやすかったです。

ほかにもWikipediaNAVERまとめでもユキムシとりあげられてました。

 

アブラムシって、交尾しないでメス単独で子どもを産み、どんどん増えることができる(単為生殖)をすることで有名ですが、

 

冬前には、オスとメスになり、

交尾して(有性生殖)

遺伝子をミックスさせて、多様性のある子孫を残すんですね。

 

環境よいときに、バンバン増えて、

環境わるいときに、多様性で適応力アップ。

 

なんてよくできた子孫繁栄システム!

改めてすごい生きものアブラムシでした。

 


そんなたくましい生態をもつユキムシですが、

カラダはとても繊細で弱いので、「捕まえる」感じでガツガツいくより、

 

ふわふわ飛んでる行き先を手で通せんぼして、

自然にくっつく感じでキャッチするのがおすすめです◎


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キャッチ!