すずめ農園の生きものブログ

仙台市泉区の里山・泉ヶ岳で出会う生きもの。

いきものNo.4人参

去年はじめて人参の種とりをしました☆

いまほとんどの野菜がF1種といわれる雑種のタネで、
同じ形質の子孫を残せないものが多いといわれています。

昔は、タネは買うものではなく
自分でタネをとって
次の年もそのタネをまき
それを繰り返すことで、育種が行われ
その土地に適した固定種、在来野菜というものが生まれた
といわれています。


人間が栽培することで
作物は子孫を残すことができ
人間はたべものをいただけて
人間もまた子孫を残すことができる。

それは、たべものの命を奪うだけではない
作物と人間との共生のカタチだったのではないかと思うのです。

また、ひとつの家族ですべての野菜のタネをとるのがむずかしいために、

タネの交換が行われ、
人と人との交流の架け橋にもなっていたのだと思います。


いまは
タネは買うもの(という感覚が一般的)。

それが悪いわけではないのですが、

(ほんと世の中には良いとか悪いとかなくて
でも良いも悪いもないよねーと結論するのでなくて
ある現実を知ったときに
自分はどう考えるか、どうしたいのか、
自分の感性やセンスで
あきらかにする。選んでいく。
ことが大事だと思っています)

できれば、

タネをとることで野菜の一生につきあってみたい。
そのタネをまいて毎年おつきあいしたい。
と私は思っています☆

そんなわけで、人参の花!
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線香花火がたくさん集まったみたいな
美しいお花です。

人参のタネ!
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タネ!まじまじ見てみてください!

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毛みたいなトゲみたいな
すごい生えてます!

たぶんこれ、水分をくっつけておくためのものだと思うんですよ!
↑勝手な推測。

人参は発芽させるのが少しむずかしいといわれています。

なぜなら、発芽に光が必要だから
(光好性種子といいます)
でも水分も必要。

土をかけると、
水分は保たれるけど
光が当たりにくくなるので、

寒冷遮をかけたり
籾殻をかけたり
踏みつけたり

人によってさまざまなですが、
光が当たりつつ、
水分も保たれるような工夫をしています。

それで、買ってきた人参のタネって
こんな毛とかないんです。

※写真ないので、人参のタネ買ってみてくださいー

それが人参のタネだとずっと思っていたんですけど、
(選別したり袋にいれたりしてるうちに
毛とかトゲとかとれちゃうんでしょうね。)

ほんとはこんな毛(トゲ?)が生えてた!!

きっとこの毛、
雨とか蓄えちゃうし、
朝露とか夜露もつきやすいと思うんですよ。

タネが光の中にいながら、ちゃんと
水分を蓄えられるようになってる!

そう進化したんだなぁと
思うと感心してしまいました☆

自分でタネとりしたから知ることができた
人参のタネの本当の姿でした。

(勝手な推測だけど!
毛のはたらき、間違ってたら教えてください!笑)